※首都キンシャサ
首都キンシャサで育ち、国内各地に家族や友人がいます。
現在はアメリカの大学で、政治と国際関係論を専攻しています。
2026年1月投稿
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大学生活はどんな感じですか?
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順調です!
アメリカの優秀な大学に全額奨学金で入学できました。コンゴ民主共和国の大学ではまともな事は学べないんです。
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どんな言語を話せますか?
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英語、フランス語、リンガラ語を話せますが、高校時代はクラスで語学力が一番低い方でした。
当時のクラスメートは皆、少なくとも3ヶ国語、つまりフランス語と他の2つの公用語を話せたんです。
フランス語とリンガラ語はキンシャサの学校で学びましたが、英語は父から教わりました。ちなみに、キンシャサは世界最大のフランス語圏の都市なんですよ。
※キンシャサ:コンゴ民主共和国の首都。
※ルワンダの言語はリンガラ語、スワヒリ語、チルバ語、キコンゴ語など。
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コンゴ民主共和国の最大の課題は何だと思いますか?
ルワンダ?汚職?それとも他の何か?
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一番はルワンダ。二番は汚職です。
ウクライナでは、侵略前はゼレンスキーの支持率が低かったんですよね?しかし今では、たとえ彼が汚職やパナマ文書に関係してるとしても、ウクライナ人が彼を悪く言うのをほとんど聞きません。
ロシアはそれ以上の脅威で、ウクライナでの反政府・反汚職集会は簡単にロシアに取り込まれる可能性があると思います。
コンゴも同じです。
大統領は激しく批判されています(それでも恐れることなく自由に批判できることに感謝!)。彼は大学の学位さえ持っていません。
でも、ルワンダからの侵略の最中に、自国の政府や汚職に対して行動するのは難しいでしょう。
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私も小さい頃、コンゴで過ごしました。美しい国ですよね。
コンゴにとって、より良い未来への道筋は見えてますか?
※コンゴ東部で活動する反政府武装組織「M23」をルワンダ政府が支援している。
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私もコンゴで育ち、極度の貧困、搾取、腐敗、飢餓、戦争などを目の当たりにしてきました。
その解決策は、政府の粛清、男性の強制的な兵役、国内外の特定の政治家の私有財産没収、東部への絨毯爆撃、ルワンダでの政権交代など、どれも痛みを伴うものです。
それが出来れば、賃金、経済的機会、政治参加、生活水準全般は改善するでしょう。
でも、私たちは今まで安易な解決策しか試さず、何の成果も得られなかったんです。
こんなことを言うと、共産主義者だと非難されてしまいますね。
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現地の日常生活は今どんな感じですか?私の国はコンゴからの難民を絶えず受け入れていますが、本当にそんなにひどい状況なんですか?
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東部地域はルワンダが支援するテロ組織による虐殺の脅威にさらされ、難民が多数発生しています。
でも、コンゴは西ヨーロッパほどの広さがあり、ルワンダから離れた首都キンシャサの生活はまあまあです。
食糧不安、限られた資源、そして深刻な貧困はありますが、虐殺や避難民の発生といった危険は無いからです。
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コンゴを植民地にしていたベルギー人は、いまだに嫌われてますか?
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ベルギーよりも嫌いなのは、東部で我々に対するテロと虐殺を強行しているルワンダ政府です。
でも、植民地時代の歴史を今でも忘れてません。数年前、ベルギー王室がキンシャサを訪れた際、多くの人が憤慨しました。
※ベルギーは植民地のコンゴ人奴隷に対して、期限内に仕事が終わらないと妻子を拉致する、さらに遅れると手足を切断するなどの残虐非道な扱いをした。
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北欧出身の白人です。
アフリカの人種差別はどうですか?例えば、アフリカ以外への差別、アフリカ内での差別とかです。
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コンゴ民主共和国では、西洋人、アジア人、中東人に対する人種差別は存在しません。
コンゴ民主共和国には、貧しい外国人がいないからです。
中東出身者なら、食料品店、ショッピングモール、レストランなど、複数の事業を経営しています。
白人なら、NGOで働き、UTEXやBelle Vueのような高級住宅街に会社から住居を提供され、子供を市内で最も学費の高いキンシャサ・アメリカンスクールに通わせています。
アジア人なら、コンゴ国内の新しいアパートを建設、監督しています。
私たちには、その人達を差別する権限は一切無いのです。彼らよりも貧しいのですから。
それに、なぜ差別する必要があるのでしょうか?彼らは法律を遵守し、経済的な機会をもたらし、社会不安を引き起こすこともなく、大きな問題の原因にもなりません。
ちなみに、西側諸国ではコンゴの人々を「バナ・ポト」と呼んでいます。「バナ」は「~の人々」、「ポト」はコンゴを発見したポルトガルです。
アフリカ人同士の人種差別、部族主義は確かに存在します。
でもコンゴは、ナイジェリアやエチオピアのような国に比べれば、差別度合いは低いです。私は赤ちゃんの頃から高校まで、クラスメートの部族なんて気にしませんでした。父だってそうです。
アンゴラ人、ザンビア人、南スーダン人、コンゴ共和国の人々、タンザニア人、そして中央アフリカのほとんどの人達とは、何の問題もありません。
しかし、ルワンダ人、ブルンジ人、ウガンダ人、そしてフラニ族とは衝突が起きています。
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キンシャサへの観光をお勧めしますか?
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お勧めしません。
医療上の緊急事態が発生した場合、おそらく助からないからです。警察の助けもないでしょう。
確かにビーチ、ナイトクラブ、ホテル、レストランはあります。でも、観光地には程遠い状態です。
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モブツをどう思いますか?
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はっきり言って、モブツは西側諸国が言うように本当にひどい人物でした。横領、弾圧、一党独裁、全体主義的な支配。
しかし、多くのコンゴ人は、ジャングルでの決戦、アフリカ勢初のワールドカップ出場を懐かしく思います。
そして、モブツ政権下では、国内情勢の困難もありましたが、少なくとも安定はしてました。
また、彼以前のコンゴは多くの部族が台頭し、バルカン半島化の深刻な危険にさらされていました。しかし、モブツ政権以降、部族間の違いはほとんど消滅してしまったんです。彼はザイール化政策を通じて、人々を一つの旗の下に真に団結させました。
※ジャングルでの決戦:ジョージ・フォアマン対モハメド・アリのアフリカ大陸初となるボクシングヘビー級王座決定戦。
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ゴリラはいるの?
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いますよ。マウンテンゴリラ!
東部に生息しており、ルワンダ侵攻の影響で絶滅の危機に瀕しています。
ゴリラたちはそれほど凶暴ではなく、人に危害を加えません。環境NGOよりも地域住民と仲良く暮らしています。
インターネット上には、コンゴの地元民がゴリラたちとくつろぎ、赤ちゃんを抱っこしたり、動物たちとの間に何の隔たりもなく自撮りをしている写真がありますよ。
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アフロポップのような音楽(フランス語でなくても構いません)でおすすめがあれば教えてください。
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フランス語圏のアフロポップはコンゴ民主共和国が圧倒的に強いと思います。フランスとベルギーで有名なラッパーの10人中7人はコンゴ出身です。「ポップ」かどうかは分かりませんが。
私のお気に入りのアーティストは、Guy2BezBar、Franglish、Kulturr、Waiv、そしてL2Bです。
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インターネットはどうですか?
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キンシャサのインターネット接続は最悪でもないかな?といった程度。
でも、キンシャサのアパートは携帯電話の電波がほとんど入らないんです。
今は政府による制限はありませんが、カビラ政権の頃(当時私は小学生か中学生)、抗議活動の際には全国的なインターネット遮断がよくありました。
そんな時はWattpadが救世主でした。当時はライブラリに追加するだけでオフラインで何百冊もの本を読めたんです。
でも今は、Wattpadのオフラインアクセスは5冊までの制限になってしまいました。
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みんなコバルト鉱山の問題を知ってるんですか?
※中国の企業がコンゴにある世界最大の銅コバルト鉱山を買収し、過酷な環境での児童労働が問題となっている。
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私たちは自国で何が起こっているのか、よく知っていますよ。
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ポール・カガメ大統領がコンゴ民主共和国の鉱物資源を搾取するために紛争を煽っていると思いますか?
※ポール・カガメ:2000年以降のルワンダ大統領。中国からの投資によりルワンダは高い経済成長を遂げ「アフリカの奇跡」と呼ばれた。就任直前の1999年時点でさえ、ルワンダ産業の6%がコンゴの不法資源採掘といわれる。
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国民の99.9%がそう信じています。カガメは現代のヒトラーです。
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ルワンダを支援する外国勢力はいるんですか?
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いいえ。ルワンダそのものが悪です。
よく聞かれる質問ですよ。みんな、アフリカ諸国が単独で悪になるとは思わないみたいです😭
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なぜ国際関係学を専攻したのですか?
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いつかコンゴ民主共和国の外交官になりたいからです。できれば国連で働きたい。
そして、コンゴ東部で起きた虐殺についての認識を広めたいんです。多くの人は知りませんが、ホロコースト記念館によると、第二次世界大戦以降で最も多くの犠牲者を出した出来事とされています。2006年時点で600万人が殺害されました。
あとは、外交官になったらアンゴラ、セネガル、ブラジル、インドを訪れてみたいです。
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この国における女性の地位はどうですか?
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ルワンダによる侵攻と占領により、国内の女性の現状は悪化しています。その結果、コンゴでは1時間に48人の女性がレイプされています。虐殺、戦争、侵略など、いかなる場合においても、女性は非人間的な扱いを受けるリスクが高まります。
他の中央アフリカ諸国と変わりませんね。
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コンゴ民主共和国とコンゴ共和国の関係はどうですか?
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文化や言語が似ているため、最も近い隣国だと考えています。でも政治的にはあまり関係無いですね。
それよりもアンゴラの方が協力関係にある隣国です。
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コンゴ民主共和国とコンゴ共和国の名前が紛らわしくない?
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特にみんな気にしません。
ちなみに、私たちは彼らをブラザヴィル人、略してレ・ブラザと呼んでいます。
私たちはコンゴ共和国をコンゴ民主共和国の一州だと冗談を言ったり、その小ささをからかったりします。
コンゴ共和国民は私達の国をザイールと冗談を言ったり、ザイール人と呼ぶことがあります。
特にコンゴ共和国の側からすると、「コンゴ」はコンゴ共和国よりもコンゴ民主共和国を指すから腹が立つでしょう。iPhoneで「コンゴ」と入力したら、コンゴ民主共和国の国旗を表示します。30年以上コンゴではなくザイールだった期間があるにもかかわらず、です。
コンゴ共和国は経済的に私たちよりもずっと良いんですよ。
※ブラザヴィル:コンゴ共和国の首都
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国際社会は腐敗した政府を改善するために何ができると思いますか?ほとんどのアフリカ諸国政府と同様、まるで犯罪組織ですよね?
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何もできないでしょう。制裁も効果がありませんでした。直接介入以外に解決策はないと思います。
でも、最終的には腐敗と闘うのは国民の責任です。そうしなければ、国際社会は受け入れてくれませんから。
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アメリカの生活はコンゴと比較してどうですか?
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私はアメリカ市民権を持ち、貧乏な大学生だったので、フードスタンプの受給資格をもらえました。毎月、食料品店に行って、ほとんど何でも買えるお金がもらえたんです!クッキー、アイスクリーム、チョコレート、何でも好きなものが買えました!
コンゴでは考えられません。
一般政府職員の給料が少ない一方で、政府の上層部は王様のような暮らしをしています。ルワンダの侵略から命がけで私たちを守ってくれる軍隊だって、非常に少ない給料(おそらく月20ドル程度?)です。
なのに公共サービスはほとんど無いに等しい。
インフラはせいぜい平均以下。最悪の場合は全く整備されていません。村と町を結ぶ道路が舗装されてないのは普通のことです。
地方には食料流通もありません。自分で食料を栽培するか、地元の市場で他の人が栽培した食料を購入します。
キンシャサのような都市には、起業家精神旺盛な外国人(主にレバノン人、インド人、パキスタン人、トルコ人)が所有・経営する食料品店チェーン(Swissmart、Galaxy、KinMarcheなど)があります。
お金持ちならどこの国でも生活は快適でしょう。でも、コンゴで医療上の緊急事態に見舞われたら「おしまい」です。
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コンゴのアウトドア観光はどうですか?
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ビーチ、ジップライン、サファリ、動物園、カヌーなどなど。
また、オカピ、ボノボ、マウンテンゴリラなど、コンゴ民主共和国にしか生息しない動物がたくさんいます。
学校では、オカピはコンゴ民主共和国にしか生息できず、国外に持ち出すと死んでしまう、という話をよく聞きました。サンディエゴでオカピを見たときは、本当にショックでした!とにかく、ルワンダ侵攻により、これらの動物は絶滅の危機に瀕しているので、一部が海外で暮らしているのは良いことかもしれませんね。
※元の投稿https://www.reddit.com/r/AMA/comments/1q9jme9/im_from_the_democratic_republic_of_congo_ama/


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